摂食障害の治療

摂食障害ってどんな病気?
摂食障害は、食事のとり方に異常が見られる病気です。
原因はまだはっきりと解明されていませんが、一般的には拒食症と過食症が知られています。
拒食症
ダイエットや受験、自信を失うような体験などがきっかけで食欲が低下し、痩せすぎても食事がとれなくなる状態。
過食症
拒食の状態から急に大量の食べ物をとるようになる状態。
食べた後に自己誘発性嘔吐や下剤の乱用をする場合もあります。
思春期や若い女性に多いとされていますが、近年では年齢層が広がっています。
対人関係やストレスによって症状が悪化したり、再発しやすいのも特徴です。
最近の摂食障害について
以前は思春期や若い女性に多いとされていましたが、最近では年齢層が広がり、大人の方も増えています。
先の見えないトンネルの中で、本人はもちろん、ご家族も疲弊してしまうことが多く、家族を含めた支援が重要です。
当院の摂食障害に対する考え方
当院では、摂食障害を「人生の行き詰まりを、食行動の異常に置き換えた病気」と考えています。
当院の治療目標
- 低い自己評価の改善
- 人格の成長
- 自立(自律・自活)への挑戦
回復ステージ
1stステージ
入院、合同面談、自助的複合集団精神療法(コスモスの会)を通して、病気について学び、問題に気づき、食行動の改善を目指します。
2ndステージ
復学や就労を通して、社会に適応する力をつけ、自信を取り戻し、目標のために食事ができるようになることを目指します。
※拒食症で栄養状態が悪い場合は、まず身体の治療を優先します。